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債務整理後の海外旅行は可能?パスポート取得と出国制限の真実【元・自己破産者が解説】

「2,000万円の借金を抱え、25歳で自己破産した僕が、先日パスポートを更新しました。」

この記事を読んでくれているあなたは、きっと昔の僕と同じように「債務整理をしたら、もう海外旅行なんて夢のまた夢なのかな…」なんて不安を抱えているんじゃないでしょうか。

結論から言うと、債務整理をしても海外旅行は行けます!パスポートも問題なく取れます!

正直に言って、この事実を絶望の淵にいた当時の僕に教えてあげたい。この記事では、僕自身の経験と徹底的なリサーチに基づいた「法的な真実」と、安心して海外旅行に行くための「具体的なステップ」の全てを、包み隠さずお話しします。

目次

【結論】債務整理後の海外旅行・パスポート取得は99%可能!制限があるのは“ある特定”のケースだけ

債務整理してもパスポートは問題なく取れる!失効も没収もナシ

まず最大の不安から解消しましょう。債務整理をしたからといって、パスポートが取れなくなったり、今持っているものが失効したり、没収されたりすることは絶対にありません。

簡単に言うと、パスポートは運転免許証みたいな身分証明書です。借金で免許を取り消されないのと同じで、債務整理を理由にパスポートがどうこうなることはない、というわけです。

法律(旅券法第13条)にも、パスポートを発行できない人の条件が書かれていますが、そこに「破産者」なんて言葉は一言もありません。僕自身、自己破産後にパスポートを申請しましたが、役所で何か特別なことを聞かれることもなく、あっさり発行されました。マジで、普通の人と何一つ変わりません。

海外旅行が制限されるのは「自己破産手続き中」の「管財事件」だけ

「じゃあ、なんで海外に行けないって噂があるの?」と思いますよね。

それは、たった一つだけ例外があるからです。それが、「自己破産」の手続きの中でも「管財事件」というケースに該当している期間だけ

自己破産には、財産を調査・換金して債権者に配当する「管財事件」と、財産がほとんどなく手続きがすぐに終わる「同時廃止」の2種類があります。この「管財事件」の間だけは、財産隠しや逃亡を防ぐために、裁判所の許可なく海外に行くことが法律で制限されているんです。

僕の場合は財産がなかったので「同時廃止」でした。だから手続き中でも海外に行くこと自体は可能だったんですが、もし管財事件になってたら…と考えると、ここは本当に重要なポイントです。

【種類別】債務整理と海外旅行のOK/NGラインを徹底解説

自己破産の場合:手続き中と手続き後で天国と地獄

自己破産は、フェーズによって状況が全く変わります。

手続き中(管財事件)

これは一番厳しい期間。海外渡航は原則NGで、行くには裁判所の許可が必須です。もし無断で行ったらどうなるか?それは「免責不許可」、つまり借金がチャラにならないという最悪の結末を迎える可能性があります。

人生を賭けたゲームで、ルール違反したら即ゲームオーバーになるようなもの。絶対にやめましょう。

手続き中(同時廃止)

僕がこれでした。法律上の制限はないので、海外渡航は可能です。ただ、手続きを依頼している弁護士には、念のため一報入れておくのがスマートですね。

手続き完了後(免責決定後)

おめでとうございます!この瞬間から、あなたは完全に自由です。何の許可もいりません。堂々とパスポートを持って、世界中どこへでも旅立てます。

任意整理・個人再生の場合:法律的な制限はないが“心証”に注意

任意整理や個人再生には、自己破産のような法律上の渡航制限は一切ありません。手続き中でも、手続き後でも、法律上はいつでも海外に行けます。

ただし、注意したいのが「心証」です。

考えてみてください。あなたは今、弁護士を通じて「利息をカットしてください、毎月の返済額を減らしてください」と交渉している真っ最中です。そんな時に、あなたがハワイで楽しんでいる写真をSNSにアップしたら、交渉相手(債権者)はどう思うでしょうか?

「遊ぶ金はあるのか!」と心証を悪くして、交渉が難航する可能性があります。これは火に油を注ぐようなもの。

どうしても行く必要がある場合は、SNSへの投稿を控えるとか、事前に弁護士に相談して「こういう事情で…」と伝えておくといった、スマートな立ち回りが必要です。

債務整理の種類別 海外旅行可否ガイド

債務整理後に海外へ!パスポート取得から旅行準備までの完全ロードマップ

ステップ1:パスポートを申請・取得する(通常と全く同じ)

手続きは本当に普通です。

  • 必要なもの → 戸籍謄本、証明写真、本人確認書類など。
  • 費用 → 10年有効のもので約16,000円。正直、債務整理後のこの出費はキツい…。でも、これは未来への投資だと思って僕は捻出しました。
  • 期間 → 申請から受け取りまで約2週間
  • 申請方法 → 窓口申請のほか、2025年からはマイナンバーカードがあればスマホで新規申請もオンラインでできるようになり、めちゃくちゃ便利になりました。

関連: パスポート(旅券)申請について | マイナポータル

ステップ2:【自己破産手続き中の場合】裁判所へ海外渡航の許可を申請する

これは「管財事件」で、どうしても渡航が必要な人向けのステップです。
仕事の重要な出張や、親族の冠婚葬祭といった「やむを得ない理由」がある場合に限られます。

  1. まず弁護士に相談 → 「実は…」と正直に話しましょう。プロが最善の方法を考えてくれます。
  2. 申立書を作成・提出 → 渡航の目的、期間、行き先などを記載した書類を弁護士に作ってもらい、裁判所に提出します。
  3. 裁判所の判断を待つ → 許可が下りれば、晴れて渡航できます。

正直に言って、遊び目的の旅行はほぼ許可されません。ここはグッと我慢の時です。

ステップ3:旅行の計画と準備(クレカなしでも大丈夫!)

さあ、いよいよ準備です!でも、債務整理後の僕たちには大きな壁があります。そう、「クレジットカードが使えない問題」です。

でも安心してください。デジタルネイティブの僕が、実際に使って乗り切った方法を教えます。

VISA/JCBデビットカード

これが最強の相棒。銀行口座から即時引き落としなので、審査なしで作れます。海外のほとんどのお店でクレジットカードと同じように使えます。

海外プリペイドカード(Revolutなど)

僕が実際に使っているのがこれ。アプリで日本円をチャージしておけば、海外で使えたり、現地のATMから現金を引き出せたりします。両替レートも良くて、マジで便利。

スマホ決済

デビットカードなどをApple PayやGoogle Payに登録しておけば、海外でもスマホ一つでピッと支払いができます。

現金だけだと盗難も怖いし、ホテルでデポジット(保証金)を求められることもあるので、デビットカードかプリペイドカードは1枚持っておくことを強くオススメします。

債務整理後の海外旅行 完全ロードマップ

【体験談】元・起業家が語る、自己破産と海外渡航のリアル

僕が自己破産中に海外出張の話が出て、肝を冷やした話

自己破産して、Webマーケターとして再就職したばかりの頃。上司から「山田くん、来月シンガポール出張お願いできる?」と言われた時は、血の気が引きました。

「え、俺、海外行けるんだっけ…?てか、パスポートは…?」

頭が真っ白になり、すぐにトイレに駆け込んで、当時お世話になった弁護士さんに震える手で電話しました。

「先生!かくかくしかじかで…!」
「山田さんの場合は同時廃止で手続きはもう終わってますから、全く問題ないですよ。普通の海外出張と同じです。良かったですね!」

あの時の安堵感は、今でも忘れられません。一人で抱え込まず、専門家にすぐ相談することの大切さを痛感した瞬間でした。

借金の呪縛から解放され、初めて海外の地を踏んだ時の感動

免責が決まってから1年後。僕は必死に働いて貯めたお金で、台湾へ一人旅に行きました。LCCで飛んだ2泊3日の弾丸旅行だったけど、桃園国際空港に降り立った瞬間、あの独特の湿気と香辛料の匂いを吸い込んで、思わず涙が出そうになりました。

「本当に、人生やり直せるんだ…」

2,000万円の借金の重圧から解放され、自分の力で再び海外の地を踏めた感動。それは、どんな高級な旅行よりも価値のある経験でした。

よくある質問(FAQ)

Q: 自己破産したら、パスポートに「破産者」と書かれますか?

A: 結論、絶対に書かれません。パスポートはあなたの国籍や身分を証明するもので、個人の信用情報が記載されることは一切ありません。僕のパスポートも、もちろん真っ白です。安心して申請してください。

Q: 任意整理中に海外旅行へ行くのですが、弁護士に報告は必要ですか?

A: 法律上の義務はありませんが、報告しておくことを強く推奨します。弁護士はあなたの味方です。債権者との交渉中に万が一トラブルになっても、「事前に聞いています」と弁護士が対応してくれます。その誠実な姿勢が、結果的にあなたを守ることになります。

Q: 海外旅行の費用を捻出するために、また借金してもいいですか?

A: 絶対にNGです。せっかく人生をリセットするために債務整理したのに、ここで借金をしたら本末転倒です。特に自己破産後の新たな借入れは、免責の効果を揺るがす新たなトラブルの原因になります。今は無理せず、しっかり貯金をしてから、胸を張って旅行を楽しんでください。

Q: 家族に内緒で債務整理しました。海外旅行でバレる可能性はありますか?

A: パスポート申請や通常の海外旅行でバレることはまずありません。ただ、自己破産手続き中に「官報」という国の新聞のようなものに氏名が掲載されるため、そこから知られる可能性はゼロではありません。

また、クレジットカードが使えない点から不審に思われる可能性も。状況に応じて、専門家と相談することをおすすめします。

まとめ

債務整理は、人生の終わりなんかじゃありません。僕にとっては、新しいスタートを切るための「人生のリセットボタン」でした。そして、海外旅行を諦める必要も全くありません。

正しい知識を身につけ、計画的に準備すれば、必ずまた世界に飛び立てます。借金の重荷を下ろしたあなたが、自分の足で、自分の稼いだお金で、見たことのない景色を見る。それって、最高にワクワクしませんか?

この記事が、あなたの不安を吹き飛ばし、未来へのフライトチケットになることを願っています。

さあ、次は、空港で会いましょう!

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この記事を書いた人

IT系スタートアップ起業失敗から自己破産を経験した28歳ブロガー。大手IT企業エンジニア出身で、現在はWebマーケターとして再起。同じ境遇の人々に向けて包み隠さない失敗談と具体的な債務整理情報を発信し、再チャレンジを応援している。

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