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無職でも債務整理は可能!収入ゼロでも申し立てられる3つの方法

「無職になって借金の返済ができない…もう債務整理なんて無理だ」と諦めていませんか?

私も同じでした。アパレル店長から一転、離婚でシングルマザーになり、パート収入も不安定で借金は400万円。「収入がないから債務整理なんてできるはずがない」と絶望していました。

でも、それは大きな間違いだったんです。

実は、無職でも収入ゼロでも債務整理は可能です。この記事では、私が実際に体験した「収入がなくても申し立てられる3つの債務整理方法」を、あなたの先輩として詳しくお伝えします。

大丈夫、あなたは一人じゃありません。

目次

「収入ゼロ…」でも諦めないで。私の借金400万円と再出発の話

華やかなアパレル店長から一転、借金地獄へ

ほんの数年前まで、私はアパレルショップの店長として、好きな服に囲まれてキラキラした毎日を送っていました。でも、離婚を機にその生活は一変。元夫が隠していた借金の一部、400万円を私が背負うことになったんです。

シングルマザーとして娘を育てながら、なんとかパートで食いつなぐ日々。でも、子どもの急な発熱で仕事を休めば収入は減り、足りない生活費はクレジットカードで補うしかありませんでした。

特に怖かったのが、リボ払い。気づいた時には、利息が雪だるま式に膨れ上がり、返済のためにまた別のカードで借りる…という悪循環に陥っていました。

借金を放置する本当の怖さ

借金を放置するとどうなるか、あなたは知っていますか?

まず、「遅延損害金」といって、返済が遅れたことに対するペナルティがどんどん加算されていきます。そして、鳴り止まない督促の電話。知らない番号からの着信に、心臓が縮み上がるような思いを何度もしました。

私の場合は、ポストを開けるのが毎日怖くてたまりませんでした。裁判所からの通知が届き、最悪の場合、パート先のお給料が差し押さえられてしまうかもしれない…。そうなったら、娘との生活も、社会的な信用も、すべてを失ってしまう。その恐怖に、毎晩押しつぶされそうでした。

「無職でも道はある」と知った日

「このままじゃダメだ…」
ある夜、娘の寝顔を見て、この子の未来のために私が変わらなきゃ、と覚悟を決めました。震える手でスマホを握りしめ、検索窓に「借金 返せない シングルマザー」と打ち込んで見つけたのが、法律事務所の「無料相談」でした。

相談に行くまでは、「怒られたらどうしよう」「無職なんて相手にされないかも」と不安でいっぱいでした。でも、弁護士さんは私の話を静かに聞いてくれた後、こう言ってくれたんです。

「佐藤さん、債務整理は人生の終わりじゃありません。国が認めた、人生をやり直すための制度なんですよ」

その言葉を聞いた時、暗闇の中にいた私に、一筋の光が差したような気がしました。

無職・収入ゼロでも申し立てられる3つの債務整理

ここからは、私が弁護士さんから教わった、無職や収入がない状況でも検討できる3つの方法を、私の言葉で解説していきますね。法律の言葉は難しいけれど、大丈夫。一緒に見ていきましょう。

方法1:【借金をゼロにする】自己破産

これは、裁判所に「もう借金を返せません」と認めてもらい、原則としてすべての借金の支払いを免除してもらう方法です。例えるなら、すべてを一度リセットして、ゼロから再出発する方法ですね。

無職で、今後も安定した収入を得る見込みが全くない…という場合に、最も現実的な選択肢になります。

「家や車がなくなるんでしょ?」と心配する方も多いですよね。確かに、家や車など高価な財産は手放すことになります。でも、生活に必要な最低限の家具や家電、一定額の現金は手元に残せるんですよ。すべてを失うわけではないので、安心してくださいね。

方法2:【将来の利息をカット】任意整理

これは、裁判所を通さずに、お金を貸してくれた金融機関などと直接お話し合いをして、返済計画を立て直す方法です。主に、将来かかるはずだった利息をカットしてもらい、元金だけを3〜5年で分割して返していくのが一般的です。

この方法は安定した収入があることが前提ですが、諦めるのはまだ早いんです。
「近々パートを始める予定がある」「ご両親や家族が援助してくれる」といった場合は、交渉できる可能性があります。

私の友人は、ご両親に正直に事情を話して頭を下げ、毎月の返済を援助してもらう約束を取り付けました。そのおかげで、この任意整理という方法で借金を整理し、今は新しい職場で頑張っています。

方法3:【家を残せる可能性も】個人再生

これは、私が実際に選んだ方法です。
裁判所に認めてもらうことで、借金を大幅に(5分の1〜10分の1)減額してもらい、その計画に沿って原則3年で返済していく方法です。

私も最初は「継続的な収入が必要だから、無職の私には無理」だと思っていました。でも、弁護士さんは「これから働く意欲と、実現可能な返済計画を示せれば、道は開けますよ」と言ってくれたんです。

そして、個人再生の最大の魅力は、「住宅ローン特則」という制度を使えば、住宅ローンはそのまま返済を続けることで、大切なマイホームを手放さずに済む可能性があること。

「この家だけは、娘との思い出が詰まったこの家だけは守りたい」
その一心で、私は必死で就職活動をし、アパレル店長としての再就職を決め、裁判所に再生計画を認めてもらうことができました。大切な我が家を守れた時のあの安堵感は、今でも忘れられません。

無職・収入ゼロでも申し立てられる3つの債務整理方法

【状況別】今のあなたに合う方法は?簡単チェックリスト

「私にはどの方法が合っているんだろう?」と迷ってしまいますよね。簡単なチェックリストを作ってみたので、参考にしてみてください。

「とにかく借金をなくして再出発したい」なら自己破産

  • [ ] 今、仕事をしておらず、今後も安定した収入を得る見込みが立たない
  • [ ] 持ち家や車など、手放したくない高価な財産がない
  • [ ] 借金の保証人になってくれている人がいない

「家族の協力が得られそう」なら任意整理

  • [ ] 近々、パートやアルバイトを始める予定がある
  • [ ] 親や配偶者など、返済を援助してくれる家族がいる
  • [ ] 借金の総額が比較的少ない(目安として200万円以下)
  • [ ] 保証人がいる借金だけは、手続きから外したい

「どうしても家は手放したくない」なら個人再生

  • [ ] 住宅ローンが残っているけれど、今の家に住み続けたい
  • [ ] これから仕事を見つけて、返済を続ける強い意志がある
  • [ ] 専門家と相談しながら、粘り強く返済計画を立てられる

私がこの方法を選んだのは、「娘の生活環境を変えたくない」という想いが何よりも強かったからです。あなたにとって一番大切なものは何かを考えてみてくださいね。

「お金がないから無理…」費用面の不安を解消する方法

「債務整理って、弁護士費用が高そう…」
そうですよね。私もお金がないのに、どうやって費用を払えばいいのか、すごく不安でした。でも、大丈夫。ちゃんと道はあります。

頼れる味方「法テラス」とは?

「法テラス(日本司法支援センター)」は、国が設立した相談窓口です。収入が一定の基準より下回る場合など、条件を満たせば、無料で法律相談ができたり、弁護士や司法書士の費用を立て替えてもらえたりする制度があるんです。

立て替えてもらった費用は、月々5,000円〜10,000円程度の分割で無理なく返済していけます。私も最初は費用のことが心配で一歩を踏み出せませんでしたが、この制度のおかげで弁護士さんにお願いすることができました。

関連: 日本司法支援センター 法テラス

分割払いに対応してくれる法律事務所も

すべての事務所ではありませんが、費用の分割払いに柔軟に対応してくれる法律事務所もたくさんあります。無料相談の時に、「費用が心配なのですが、分割でのお支払いは可能でしょうか?」と正直に伝えてみることが大切ですよ。

解決したいというあなたの気持ちを、きっと親身に聞いてくれるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q: 債務整理をすると家族にバレますか?

A: 私も一番心配でした。選ぶ方法によりますが、任意整理なら家族に知られずに手続きしやすいです。自己破産や個人再生は「官報」という国の新聞のようなものに載りますが、一般の方が見ることはほとんどありません。

ただ、隠し通そうとするよりも、誠実に話す勇気を持つことも大切かもしれません。私の場合は、正直に話したことで、逆に母が協力してくれることになりました。

Q: 無職だと、自己破産しかできないのでしょうか?

A: そんなことはありません。 これから働く見込みがあったり、家族の協力が得られたりするなら、任意整理や個人再生の可能性も十分にあります。 私自身が無職の状態から弁護士さんに相談し、就職活動と並行して準備を進め、個人再生を認められました。

諦めずに、まずは専門家にあなたの状況を正直に話してみることが大事です。

Q: 債務整理をしたら、もう二度とローンは組めませんか?

A: いわゆるブラックリストに載るので、5〜10年ほどは新しくローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることが難しくなります。 でも、一生ではありません。むしろ、この期間を「お金と真剣に向き合う大切な時間」と捉えてみませんか?

私もこの期間に家計管理を徹底的に学び、今ではお金に振り回されない生活を送れるようになりました。クレジットカードについては「任意整理中のクレジットカード事情|解約必須?代替手段と生活への影響」の記事でも詳しく解説してます。

Q: 手続き中の生活はどうなりますか?何か制限はありますか?

A: 自己破産の手続き中は、一部の職業に就けなかったり、引っ越しに裁判所の許可が必要だったりする場合があります。でも、日常生活に大きな支障はありませんでしたよ。むしろ、弁護士さんにお願いしたその日から、ピタッと督促の電話が止まるんです。 あれだけで、精神的には本当に楽になりました。

Q: 相談したいけど、何から準備すればいいか分かりません。

A: すごく分かります。その気持ち。でも、完璧な資料なんて必要ないんです。まずは「どこから、いくら借りているか」を、覚えている範囲でメモに書き出すだけで十分です。私の時も、ボロボロのメモ書きを持っていっただけでした。一番大切なのは「この状況をなんとかしたい」という、あなたのその気持ちです。

まとめ

3年前、収入ゼロで400万円の借金を抱えていた私が、今こうして自分の経験を伝えられる日が来るとは思いもしませんでした。

債務整理は、決して人生の終わりではありません。
むしろ、お金との向き合い方を見つめ直し、新しい人生を始めるための「再出発のスイッチ」です。

今のあなたは、不安で、怖くて、たまらない気持ちかもしれません。でも、大丈夫。かつての私のように、あなたにも必ず道は開けます。

この記事で紹介した3つの方法と、私の体験談が、あなたの最初の一歩をそっと後押しできたら嬉しいです。

まずは無料相談の電話をかける、その小さな勇気から始めてみませんか。

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この記事を書いた人

シングルマザーのフリーランスライター。大手アパレル勤務から離婚を機に借金問題に直面し、個人再生で債務整理を経験。住宅を残しながら生活再建に成功した実体験をもとに、子育て世帯の家計管理や金銭教育に関する記事を執筆している。

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