「自己破産するのに100万円必要って、おかしくない?」
25歳で2,000万円の借金を背負った僕も、最初はこう思いました。お金がないから自己破産するのに、そのために大金が必要なんて、完全に矛盾してる。でも、実はちゃんと解決策があるんです。
結論から言うと、金がなくても自己破産はできます。というか、そういう人のための制度です。
この記事では、法律事務所のキレイなサイトには書いてない「自己破産費用のリアル」を、僕自身の経験談を交えながら全部お伝えします。費用の相場から分割払いの実態、そして僕が実際にやった費用捻出の裏ワザまで。読み終わる頃には、「自分でもやれるかも」って思えるはずです。
【結論】自己破産の費用は総額30万〜130万円。でも、今すぐ現金は不要!
まず、一番気になるお金の話から。自己破産にかかる費用は、総額で約30万円から130万円と、かなり幅があります。
「やっぱり高いじゃん!」って思ったかもしれないけど、落ち着いてください。大事なのは、このお金を今すぐ現金で用意する必要はないってことです。
なぜこんなに金額に幅があるのか?
なんでこんなに金額が違うのかというと、自己破産には大きく分けて2つのルートがあるからです。
- 同時廃止事件(どうじはいしじけん): 資産がほとんどない人向けのシンプルな手続き。
- 管財事件(かんざいじけん): 資産がある人や、借金の原因調査が必要な人向けの、ちょっと複雑な手続き。
例えるなら、スマホの機種変更みたいなもの。「簡単なオンライン手続き(同時廃止)」か「専門スタッフによる徹底調査付きのVIPプラン(管財事件)」かで、料金が全然違うイメージですね。
ちなみに僕の場合は、会社経営をしていたこともあって「管財事件」でした。なので、結構ヘビーな方のコースです。
「金がない人」を救う仕組みがあるから大丈夫
「どっちにしろ高い…」と不安なあなたに伝えたいのは、ちゃんとセーフティネットがあるってこと。
- 弁護士費用の「分割払い」
- 国の制度「法テラス」の利用
自己破産を考える時点で、手元にお金がないのは当たり前。だからこそ、法律の専門家も国も、ちゃんと救済策を用意してくれているんです。
【内訳を分解】自己破産の費用=「弁護士費用」+「裁判所の費用(予納金)」
自己破産の費用は、大きく2つの支払先に分かれます。
① 弁護士費用:あなたの代理人になってくれるパートナーへの報酬
これは、あなたの代理人として、面倒な手続きや債権者とのやり取りを全部やってくれる弁護士への報酬です。
スタートアップで言えば、「優秀な共同創業者(Co-founder)を見つけるようなもの」。一人じゃ厳しい状況を、専門知識と経験で一緒に乗り越えてくれる超重要なパートナーです。
具体的には、こんなことをやってくれます。
- 地獄のような督促の電話や手紙をストップさせる
- 裁判所に提出する大量の複雑な書類作成
- 裁判官との面談の同席・サポート
- 債権者とのやり取り
- 精神的なサポート(これがマジでデカい)
② 裁判所の費用(予納金):手続きを進めるための手数料
こっちが、手続きの種類によって大きく変動するラスボス的存在、「予納金(よのうきん)」を含む裁判所への支払いです。
例えるなら、ビジネスをする上での「プラットフォーム利用料」みたいなもんですね。自己破産という制度を使わせてもらうための手数料です。これには、国が発行する新聞みたいな「官報」に破産情報を載せるための費用なんかも含まれます。
手続きの種類別!リアルな費用シミュレーション
じゃあ、具体的に自分の場合はどっちのパターンになりそうか、見ていきましょう。
パターンA:同時廃止事件(資産がほぼない人向け)
こっちが費用を最も安く抑えられるパターン。多くの個人の自己破産は、この同時廃止になります。
- 総額の目安: 約25万〜40万円
- 内訳:
- 弁護士費用:20万〜35万円
- 裁判所費用:1万〜5万円
- 対象者:
- 20万円以上の価値がある財産(不動産、車、保険など)がない
- 借金の主な理由が浪費やギャンブルではない
- 過去7年以内に自己破産をしていない
ざっくり、こんな感じです。当てはまる人が多いんじゃないでしょうか。
パターンB:管財事件(資産がある or 調査が必要な人向け)
はい、僕がこれでした。個人事業主や会社経営者だったり、持ち家や車があったり、借金の理由にちょっとワケありな点(ギャンブル、FXでの大失敗など)があると、こっちのルートになります。
- 総額の目安: 約70万〜130万円以上
- 内訳:
- 弁護士費用:40万〜80万円
- 裁判所費用(予納金):最低20万円〜(通常は50万円以上)
なぜこんなに高くなるかというと、「破産管財人」という弁護士が裁判所から選ばれて、あなたの財産や借金の経緯を徹底的に調査するからです。その管財人への報酬が、予納金から支払われるというわけです。
僕も管財人の先生と何度も面談したんですが、あの緊張感はヤバかったですね…。会社のデューデリ(資産査定)を、自分自身が丸裸で受けてるみたいな感覚でした。でも、その分しっかり調査してもらえるので、手続きが終わった後の安心感は大きかったです。
【最重要】費用が払えない!僕が実践した資金策と分割払いのリアル
ここからが本題。じゃあ、その費用をどうやって捻出するのか。僕が実際にやった方法を全部話します。
鉄則:まず弁護士に「金がないです」と正直に言う
プライドはマジで不要です。無料相談に行ったら、カッコつけずに全部話してください。「貯金ゼロです」「来月の家賃も払えません」って。
弁護士もプロなんで、金がない人の対応には百戦錬磨です。むしろ、そこからどうやって費用を工面して、手続きを進めるかの作戦を一緒に立ててくれます。
【無料相談持ち物チェックリスト】
✅ 借入先と金額がわかるリスト(メモでOK)
✅ クレジットカード全部
✅ 直近3ヶ月分の給与明細や収入がわかるもの
✅ 銀行の通帳
✅ 認印
① 弁護士費用の分割払い(積立金)という神システム
ほとんどの法律事務所が、この分割払いに対応しています。これがマジで神システム。
仕組みはこうです。
- 弁護士に正式に依頼する
- 弁護士が各債権者に「受任通知」を送る
- その瞬間、すべての返済と督促がストップする!
- 今まで返済に充てていたお金を、そのまま弁護士費用の「積立金」として毎月支払っていく
つまり、新たな出費が増えるわけじゃないんです。支払先が変わるだけ。これなら、なんとかやれそうな気がしませんか?
僕の場合は、月々5万円ずつ積み立てて、半年後に裁判所への申し立てをしました。この半年間は返済が止まっているので、精神的にもかなり楽になりましたね。
② 最後の砦「法テラス」の活用法と注意点
どうしても弁護士費用の分割払いが難しい人のためのセーフティネットが「法テラス(日本司法支援センター)」です。
収入や資産が一定の基準以下なら、弁護士費用を立て替えてくれて、月々5,000円〜10,000円ずつの返済にできる制度があります。
ただ、いくつか注意点も。
- メリット: 費用が安い、立て替え払いOK
- デメリット: 利用に審査がある、審査に時間がかかる、担当弁護士を選べない
僕はスタートアップ経営者らしく(?)、スピード感を重視したかったので使いませんでしたが、時間的に余裕がある人や、とにかく費用を抑えたい人にとっては強力な選択肢です。知っておくだけでも、心の余裕が全然違います。
③ デジタル時代の錬金術:不用品を秒速で現金化
弁護士費用は分割でOK。でも、管財事件になった場合の「予納金」は、原則として一括払いです。僕もこの予納金50万円を貯めるのが一番大変でした。
そこでやったのが、家の中にあるものを秒速で現金化すること。
- メルカリ: 説明不要のフリマアプリ。マジで何でも売れる。
- Yahoo!オークション: マニアックなものや価値がわかりにくいものは、こっちの方が高値がつくことも。
- Pollet(ポレット): 読まなくなった本とか、もう着ない服とか、まとめて箱に詰めて送るだけで査定・入金してくれる。時間がない人におすすめ。
僕も、起業時代に買った大量のビジネス書、見栄で買ったブランド品、MacBook Pro、ゲーミングチェア…売れるもんは全部売りました(笑)。これで15万円くらいは作れたと思います。意外とバカにならないですよ。
よくある質問(FAQ)
Q: 弁護士の無料相談に行ったら、無理やり契約させられない?
A: まともな事務所ならそんなことは絶対にないです。むしろ、複数の事務所で話を聞いて比較する「相相談」がおすすめ。僕も3つの事務所に相談して、一番話しやすくて「この人になら任せられる」と思えた先生に決めました。
Q: 費用を安く抑えるコツってありますか?
A: 自分でできる書類を準備したり、弁護士との連絡を簡潔にしたりすることで、多少は安くなる可能性も。でも一番は、正直に全部話して、弁護士と協力して「同時廃止」を目指すことですね。財産を隠したり嘘をついたりすると、調査が必要になって管財事件になり、結果的に費用が高くつきます。隠し事はマジで高くつきます。
Q: 親にバレずに自己破産できますか?費用も自分でなんとかしたい…
A: 20歳以上なら、保証人になっていない限り親に連絡が行くことは基本ありません。費用も、これまで話した分割払いや不用品売却を駆使すれば、自分で工面できる可能性は高いです。ただ、精神的にマジでキツいので、信頼できる誰か一人には話しておくと楽になるかもしれません。僕も結局、最後に親に話して、めちゃくちゃ怒られましたけど、少しだけ肩の荷が下りました。
Q: 予納金も分割できますか?
A: 原則、予納金は一括での納付が必要です。だからこそ、弁護士への分割払いが終わるまでに、この予納金をどうやって貯めるかが勝負になります。僕もこの期間、死ぬ気で節約と副業(Webライターとか)をしました。
Q: 自己破産すると、もう二度とクレジットカードは作れない?
A: いわゆるブラックリスト(信用情報機関の事故情報)に載るので、5〜10年は難しいです。でも、一生作れないわけじゃない。それに、今はデビットカードやPayPayみたいなスマホ決済があるんで、正直そんなに困らないですよ。キャッシュレス生活、余裕です。
まとめ
自己破産の費用、確かに最初は「無理ゲーだろ…」って思う金額に見えますよね。でも、今日話したように、弁護士費用の分割払いや法テラス、そして自分の工夫次第で、乗り越える道は必ずあります。
大事なのは、一人で抱え込んで「金がないから詰んだ」と諦めないこと。
最初のステップは、スマホで「自己破産 無料相談」と検索して、予約のボタンをポチることです。それだけで、止まっていた時間が動き出します。
僕もあの時、震える手で弁護士事務所に電話したからこそ、今があります。この記事が、あなたの「最初の一歩」を後押しできたら、めちゃくちゃ嬉しいです。
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